消灯後の暗闇の中で、フットポンプのシューシューという音が規則正しく聞こえ、耳に障りました。
目をつむると、昨日の夜の苦しさが蘇り、慌てて目を開けました。人工呼吸器に繋がれ、声を出せず、手首はベッドに繋がれ、痰がからみ息ができない…
胸がドキドキして、汗が吹き出しました。
これはフラッシュバックというのかな。
閉鎖の手術でまた全身麻酔をかけるということは、またあんな苦しい思いをするの?
無理…
やだ…
怖い…
ほとんど眠ることができず、そのうち看護師さんがパタパタと廊下を歩く音がして、朝が近いんだな、と思いました。