人工肛門について考える
看護師さんが、夫が署名した同意書を持ってきました。
そこには
・人工肛門を造設する
・ICUで人工呼吸器管理をする
と書かれていました。
夫も驚いたことと思います。
病院まで来てくれたことに、素直に感謝します。
人工肛門はお腹につくる肛門です。
自分の腸を外に出して、そこから便が出るようにします。便を袋(パウチ)にためて、たまったらトイレに捨てます。
…と知識はあるのですが、実物は見たことがありません。
今は看護師さんがパウチの中身を捨ててくれていますが、自分でトイレに行けるようになったら、もちろん自分で捨てます。
これからのことを考えて怖くなりました。
6月から新しい職場です。2週間後には入社の予定です。
新しい職場は前にパートで勤めていたところで、正職員になりたいと思いましたがタイミングが合わず、一度退職しました。数年違う職場で働いていたのですが、この春に正職員の募集が出て、また戻る形で転職となりました。
手術を終えて体調を良くしてしっかり働くぞ!と思っていたのに。
人工肛門をつけての勤務を理解してもらえるか?閉鎖する手術で休むなんて許されるのだろうか?内定は取り消しになるのではないか?もし、内定が取り消しになったら、他を探すの?人工肛門を付けていて2ヶ月後には手術で休むと決まっている人間を雇ってくれるところはあるのだろうか…
この時は無知からくる恐れがありました。
人工肛門のことがよくわからないがために、
今後のことが見えなくなっていました。
収入が途絶えることだけは避けたかった。
生活費が必要なのです。働かなければいけないのです。
まだ内定が取り消されると決まったわけではない。
まずは人工肛門を知ること、あとはA先生に相談しよう、と思いました。