退院当日
退院の日が来て、朝、荷物をまとめました。
5月なのに、暑くなると天気予報が言っています。
病室に訪れる看護師さんやお掃除の方にお礼を伝えました。
13日間入院すると看護師さん達と顔なじみになり、退院するのが寂しくなります。私は数ヶ月後にはストーマ閉鎖で入院が決まっているので、また会えるかと思いましたが、婦人科と消化器科はフロアが違うようで、多分お会いできないかな😞
看護師の皆さん、とても明るく、優しく、私の心の支えでした。
…術後5日目くらいだったでしょうか。
食事が重湯からお粥になった頃でした。食事トレーを下げに来た看護師さんが、私の顔を見て「あっ!」と言うのです。えっ私何かやった?!とびっくりしたら、その看護師さん「マメ猫さん!よかった!よかった!」と言います。「私、ICUで担当した○○です。今日は人手が足りなくて(この階に)応援で来たんです。よかった…食べられているんですね。嬉しい…」と、目に涙を浮かべていらっしゃいます。
私がICUにいたとき、文字盤を読み取ったり、痰を吸引してくれた看護師さんでした。担当フロアでないのに、偶然会えたのです。
私も「ありがとうございました」と泣いてしまったのでした。
そんなことを思い出しながら、皆さんに感謝をし、挨拶をして、病室を後にしました。
精算を済ませ、病院の外に一歩出ると、久しぶりの外の空気が新鮮でした。
病院の前からバスに乗り、最寄りの駅まで向かいます。
バスの窓から外を見ながら、
想像してた結果と違うなあ、また入院…また手術か…などと考えたら、ぼろぼろと涙がこぼれました。
命があるのはありがたいこと、もっと大変な病気と戦っている人もいるんだ、と思うようにしましたが、やっぱり涙は止まりませんでした。